薄毛のお悩みは、男性のものというイメージが強いですが、最近では女性の患者様も増え、男女共通のお悩みになりつつあります。
薄毛になる事には誰しも抵抗があります。
今回は薄毛になりやすい人の特徴やその対策についてご紹介します。
1.遺伝的な要因
薄毛の遺伝子である、アンドロゲンレセプターはX染色体にあります。
男性のX染色体は母方から受け継でいるため、薄毛の遺伝子は母方の影響が強いと言えます。
母方のご両親や祖父母に薄毛傾向の方が多い場合は遺伝的な影響が強いかもしれません。
他にはAGAの原因のDHT(ジヒドロテストステロン)を作る5aリダクターゼの活性力が強い遺伝子があり、こちらは父母関係なく影響してきます。
上記のような遺伝的傾向が強い場合には、薄毛になりやすいと言えるかもしれません。
2.睡眠時間が短い
寝る直前までスマホやパソコンを操作しているかたも多いと思います。
その場合、脳が活発に働いているためその後の睡眠の質に影響を及ぼします。
このような習慣は睡眠中につくられる成長ホルモンが分泌されにくくなり、髪の成長に悪影響を及ぼします。髪の成長は夜に活発になるので、寝る前のデジタルデバイスの使用は注意が必要です。
3.過度な喫煙や飲酒
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させてしまいます。血流が悪くなることで髪に必要な栄養分が行き届かなくなり、抜け毛や薄毛の原因になってしまうのです。
一方、アルコールは肝臓で毒性のある物質(アセトアルデヒド)に変化します。アセトアルデヒドはAGAの原因であるDHTを増加させることがわかっています。また、この毒素を無害なものにする過程で、髪の成長に必要なビタミンやアミノ酸を大量に消費してしまうため、髪の成長に栄養が回らなくなってしまうのです。
4.ストレスを感じやすい
真面目で几帳面な性格の方は、ストレスを感じやすい傾向にあります。
強いストレスは自律神経の乱れを招いて、血流が悪化します。
血行不良が起きると、毛母細胞や毛乳頭に必要な栄養が行き届かずに抜け毛や薄毛に繋がります。
5.脂肪分の多い食生活
揚げ物やラーメンなど脂っぽいものが多い食生活は薄毛になるリスクが高まります。
脂肪は血管内を狭くし、血行が滞りやすくなるため、髪の必要な栄養が行き届きにくくなってしまいます。
また、過剰に皮脂が分泌することで、頭皮のベタつきや毛穴が詰まりがおこり抜け毛や薄毛の原因となります。
6.洗髪方法が間違っている
スカルプ系のシャンプーには過剰に皮脂を取り過ぎてしまうものもあります。
実は適度な皮脂は健やかな頭皮を保つために必要です。
洗浄力が強すぎるシャンプーを使うと皮脂を落とし過ぎてしまい、その結果、炎症や髪の軋みの原因となりえます。
反対に、何日もシャンプーもしないなど、頭皮を不潔な状態にしておくと毛穴に皮脂詰まりをおこし、抜け毛や薄毛の原因になります。